ここからは、メリット、デメリット、基礎知識といった不動産投資を行っていくうえで必要な情報を紹介していきます。これらを知っていれば、より安心して不動産投資を始めることができると思うので、こちらもあわせてお役立てください。
不動産投資とは?メリット・デメリットを確認!

不動産投資とは?他の投資と何が違う?
不動産投資とは、不動産に投資をすることで利益を得ることです。特に難しい技術や知識も必要なく、基本的なことを覚えてしまえば誰でもできてしまうので、他の投資よりも簡単といえるでしょう。
他の投資といえば、FXや株式投資などがありますが、それらの場合は難しい投資方法を学ばなければなりません。さらに、日々の為替や株の動きなどを確認する必要もあるので、投資を行うための時間を割く必要があります。
そのようなことを踏まえると、FXや株式投資は覚えることも多く手間もかかりますよね。一方で不動産投資は、基本的なことを覚えれば日々状況を確認する必要もなく、安定した収入を得ることができるのです。
不動産投資のメリット
不動産投資によるメリットはさまざまありますが、まず1つめは所得税や住民税などの節税効果を期待できるところです。不動産投資を行えば、そこで得た収入から固定資産税、都市計画税、建物の減価償却費、ローン金利といった経費が引かれます。
そうすれば所得税の控除を受けることができるため、所得税の節税につながるのです。また、もし不動産投資で赤字になったとしても、他の黒字所得から差し引けば住民税の節税にもなります。
2つめのメリットとしては、生命保険の代わりにもなるというところです。不動産を購入する際には、ローン返済に関するリスクに備えて、団体信用生命保険に加入することが義務付けられています。
それにより、もしローン返済中に亡くなってしまったり、重病にかかってローン返済が困難になってしまったとしても、残りの返済は保険から支払われるため、残った家族に不動産の資産や月々の家賃収入を残すことが可能です。そのため、生命保険として不動産投資を行う方も増えています。
最後3つめは、不動産投資の一番メリットともいえる安定的な収入の獲得です。不動産は単発ではなく長期的に借りることが多いため、住む人が決まれば長期間に収入を得ることができます。
また賃料が大幅に下がるということはないので、比較的安定的な収入を期待できるのです。
不動産投資のデメリット
不動産投資にはメリットが多い一方でデメリットもあります。まず1つめは、空き室のリスクです。
不動産投資を行ううえで、皆さんが一番気にする点だといっても過言ではないのではないでしょうか。当たり前ですが、不動産を購入しても住む人がいなければ収入を得ることはできません。
そうなるとローン返済も困難になってしまいます。しかし不動産会社の中には、たとえ空き室があっても一定の料金を支払う制度を取り入れているところもあるので、そういう不動産会社を選べば、リスクを軽減できるでしょう。
また建物は時間が建てば老朽化していき、老朽化していけば空き室のリスクも高まります。そのため、定期的にメンテナンスや修繕工事を行うことで、空き室リスクも軽減できるかもしれませんね。
ほかにも、株式投資やFXに比べると不動産投資では、さまざまな契約や手続きが必要になってくるため、不動産の売買時に手間がかかるというデメリットもあります。
メリットの方が大きくおすすめ!
不動産投資のメリットやデメリットを紹介してきました。不動産投資は、空き室リスクや手続きの手間がかかるなどデメリットもありますが、他の投資方法よりも簡単に安定した収入を得ることができます。
さらに、節税対策や生命保険の代わりにもなるというメリットもあり、不動産投資にはデメリット以上のメリットがあるといえるのではないでしょうか。
ポン
【不動産投資のメリット】
- 所得税や住民税などの節税効果を期待できる
- 生命保険の代わりになる
- 安定的な収入の獲得
【不動産投資のデメリット】
- 空室リスク
- 不動産の売買時に手間がかかる
不動産投資の基礎知識・仕組みを確認!

運用益(インカムゲイン/家賃収入)
運用益とは、インカムゲインや家賃収入のことを指します。例えば10この部屋があるアパートを購入し、それぞれの部屋を8万円で貸し出したときに、もし全部屋埋まったら毎月80万円の収入を得ることが可能です。
そうなると、年間で960万円の収入を不動産投資から得ることができます。月々で考えると発生する利益は小さいように思えますが、全ての部屋に入居者が常にいれば、これだけの収入を得ることができるので非常に魅力的ですよね。
このように、購入した不動産に入居者がいる限り毎月家賃収入を得ることができ、定期的に安定した収入を得ることができるというメリットがあります。これは運用益の大きな特徴ともいえるでしょう。
しかし、運用益を得ることができるのは不動産を保有しているときのみになり、不動産を手放してしまったら利益を得ることはできません。そのため、運用益を得るためには不動産を保有し続ける必要があるということになります。
売却益(キャピタルゲイン)
売却益とは、不動産の価値が上がったときに購入した不動産を売却することで得る利益のことです。例えば6,000万円のアパートを購入し、3年後に不動産の価値が上がって7,000万円で不動産を売却することができれば、1,000万円の利益を得たことになります。
このように売却益は、運用益よりも一度で得ることができる利益が圧倒的に大きいところが特徴です。しかし大きな利益を得ることができる一方で、損失も大きくなるため時期を見極めなければなりません。
売却益の最適な時期は、景気がよく不動産価値が上昇しているときです。そのため昔でいうと景気がよかったバブル期では、不動産投資といえば運用益よりも売却益で利益を得ていました。
バブル期に比べると現在では、運用益で収入を得ている方が多いようです。
利回り
利回りとは、家賃収入などの運用した資金で得ることができた利益を1年あたりの平均にした割合のことです。不動産投資は一般的な利回りとは違うので、場合によっては思っていた以上に利回りが低くなってしまうなんてことも。
そのため「想定利回り」、「表面利回り」、「実質利回り」の3つに分けて利回りを確認する必要があります。まず想定利回りとは、全部屋が埋まった状態の利回りのことを指し、「不動産投資で得ることができる全収入÷物件価格×100」で計算可能です。
次の表面利回りは、必要経費を含めない利回りのことで、計算方法は「現在の不動産投資で得ることができている全収入÷物件価格×100」となります。最後実質利回りは、経費も反映したもので、「(現在の不動産投資で得ることができている全収入-経費)÷物件価格×100」が計算方法です。
このようにそれぞれの利回りを計算していきますが、平均利回りを把握しておくことも大切になります。平均利回りはそれぞれの物件によっても異なりますが、例えばアパート1棟の場合では6%~8%が平均で、戸建て投資の場合は8%~16%が平均です。
しかし利回りは家賃収入があることを前提としているため、住む人が誰もいなければ利回りが0になることもありえます。そのようなことを考えると、平均利回りよりも1%~2%ほど上回っている物件が理想の利回りだといえるでしょう。
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- 運用益とはインカムゲインや家賃収入のことであり、安定収入を得られるのが特徴
- 売却益とは不動産の価値が上がったときに購入した不動産を売却することで得る利益のこと
- 利回りとは家賃収入などの運用益を1年あたりの平均にした割合のこと
- 利回りには「想定利回り」「表面利回り」「実質利回り」という3通りある
- 利回りは空室が続けば0になることもあるため、平均利回りよりも1~2%ほど上回っている物件が理想
代表的な不動産投資を種類別に確認!

区分マンション投資
区分マンション投資とは、部屋ごとに購入する投資方法です。最低1室から購入することができるため少ない資金で始めることができ、部屋の管理に関しては管理会社が行ってくれることがほとんどになります。
そのため、不動産投資が初めての方でも始めやすい投資方法ともいえるでしょう。不動産投資を始めたい気持ちはあるが、少し不安があるという方は区分マンション投資を選んでみてもいいかもしれませんね。
また、区分マンション投資では物件も多く用意しており、自分の希望にあった不動産投資を始めることができます。扱っている物件に関しては、駅から近いものが多くなっているため、たとえ1室でも比較的高額な収入をのぞめるところも魅力です。
しかしこのようなメリットがある一方で、空き室により収入が一切なくなるという可能性もあります。特に1室だけしか保有していない場合は、その可能性がより高くなることでしょう。
入居者がいれば高い収入をのぞめますが、入居者がいなければ収入がなくなるというリスクがあることは覚えておいたほうがいいかもしれませんね。
一棟投資(マンション・アパート)
一棟投資とは、区分マンション投資とは異なり、マンションやアパートが建てられている土地まで購入する投資方法です。土地まで購入するとなると、購入した不動産すべてが自分の保有になるため、一棟の賃貸経営をすることができます。
そうなると経営管理、建物の修繕やメンテナンスなども自分で行うことになり、比較的自由に決めていくことが可能です。そのため不動産投資が初めての方よりも、不動産投資を経験したことがある方におすすめしたい投資方法だといえるでしょう。
物件は、中規模なアパートから大きな資金が必要になってくる高額なマンション、中古物件や新築物件などと幅広く用意されています。もちろん立地も異なり、立地があまりよくないと入居者が伸びない可能性が高いです。
その反面、駅から近いなど立地がいい物件は入居者が伸びる可能性は高いですが、多くの資金が必要になります。どちらにせよ、区分マンション投資に比べると必要な資金は多くなるため、その分リスクが大きいということは注意したほうがいいでしょう。
しかし一棟投資は、複数の部屋を保有することになるため、急に収入が全く得られなくなるという可能性は低く、高い利回りを期待することができます。高額な投資にはなりますが、安定した収入を得ることができる可能性は高いかもしれませんね。
戸建て投資
戸建て投資とは、一戸建ての住宅を購入し、その購入した住宅を第三者に貸すことで、家賃収入を得る投資方法です。一戸建てとなるとファミリー層の入居者が多く、区分マンション投資や一棟投資よりも長期間に渡って住むことがほとんどになります。
そのため入居者が決まってしまえば、長い間安定した収入を得ることができるところが戸建て投資の最大の魅力だといえるでしょう。もちろん入居者が決まるまでは収入を得ることはできないので、入居者を獲得できるように、一戸建て住宅の周辺環境や間取りなどが住みやすくなっているかは確認しておくことがおすすめです。
また一戸建て住宅となると、維持費用や管理費用が比較的高く、例えば住みやすいようにリフォームしたら想像以上に費用がかかってしまったなんてこともあります。上手に経営すれば高い利回りを期待できる一方で、そのようなデメリットもあるので注意しましょう。
このように戸建て投資は、ほかの不動産投資方法よりも安定した収入を期待できますが、その分多くの費用がかかる可能性もあります。投資家の中には、土地をすでに保有しているが、アパートやマンションを一棟建てる立地ではない、という場合に活用する方も多いようです。
代表的な不動産投資として、区分マンション投資、一棟投資、戸建て投資を紹介してきましたが、それぞれで特徴は異なります。それぞれの不動産投資の特徴を理解したうえで、自分にあった不動産投資を選ぶようにしましょう。
ポン
- 区分マンション投資とは、部屋ごとに購入する投資方法
- 1室から購入できるため少ない資金で始められ、部屋の管理は管理会社が行ってくれる
- 一棟投資とは、マンションやアパートが建てられている土地まで含めて購入する投資方法
- 多くの資金が必要だが、収入が0になるリスクは低く、高い利回りが期待できる
- 戸建て投資とは、購入した戸建て住宅を第三者に貸すことで家賃収入を得る投資方法
- 長期間入居する人が多いため安定収入が期待できるが、維持・管理費が高額になりがち
不動産投資会社を選ぶ上でのポイント!

顧客目線に立ってくれるか
人によって、年齢、年収、貯金、投資を行う目的などは異なりますよね。そのような顧客の状況を把握して、それぞれの顧客に適した物件を紹介してくれる不動産投資会社を選ぶことがおすすめです。
また物件を紹介するときも、その物件のメリットばかりを説明するのではなく、デメリットやリスクもしっかり説明してくれるかどうかも重要になってきます。メリットばかりを説明されて実際に購入したら思っていた物件と全然違った、なんてことになってしまっては大変です。
投資用物件にはデメリットがない物件はほとんどないので、しっかりリスクやデメリットも丁寧に説明し、なおかつそれに対する具体的な対策も提案する不動産投資会社を選ぶといいでしょう。
一貫して管理してくれるか
不動産投資は、不動産の購入を検討、運営をするときの管理から、売却を検討するまでと長期間に渡ります。管理を委託する会社を見つけ、不動産を売却するときにまた新たな会社を見つけるなどをしていたら手間がかかってしまいますよね。
そのため、不動産の購入、管理業務、不動産の売却までを一貫して行ってくれる会社に依頼することがおすすめです。そのような会社に依頼することで、先ほどいった手間が省けるだけではなく、情報を一貫して管理することもできます。
そうすれば、最初から最後まで顧客の正しい情報が伝えられ、また問い合わせにも素早く対応してくれることでしょう。さらに、そのような会社なら、不動産投資のあらゆることを知っているということにもなるので安心して任せることができます。
実績があるか
豊富な実績があるということは、それだけ多くの不動産投資の経験があり、多くの投資家から信頼されているという確固たる証拠になります。そのため実績は、その不動産投資会社が信頼できるかどうかを判断できる材料だといえるのです。
不動産投資は長期戦になり、不動産投資会社と顧客は長期間のお付き合いになります。その間に、不動産投資を成功させるために一緒に戦略を立てていったりするため、信頼できるかどうかは重要ですよね。
実績は、それぞれの不動産投資会社のホームページに掲載されていることがほとんどなので、依頼する前に見てみてください。もし掲載されていなかった場合は、直接問い合わせてみるといいでしょう。
営業・担当者は信頼できるか
実際に対応してくれるのは営業や担当者になるので、会社だけでなく、営業や担当者が信頼できるかを確認することも重要です。営業の電話をしつこくかけてきたり、連絡が遅いなど顧客のことを全く考えていない営業や担当者はおすすめできません。
もしそのような対応をされた場合には、すぐにその不動産投資に依頼することをやめましょう。そのような営業や担当者の対応力を確認するには、依頼する前に口コミや評判を見てみたり、実際に相談に行ってみることがおすすめです。
この人なら信頼できるという営業や担当者に依頼できることが、不動産投資の成功につながるといっても過言ではありません。そのため、対応力は必ず確認してくださいね。
アフターフォローは優れているか
物件を紹介して終わりではなく、物件を購入した後も物件の管理や修繕のサポートなど、アフターフォローを丁寧に行ってくれるかも非常に大切です。不動産投資の不安要素でもある、空き室や家賃の滞納が発生しても、毎月不動産投資会社が払ってくれるところもあります。
さらに、それだけではなく修繕の費用も保証してくれるような不動産投資会社だとなおいいでしょう。
ぜひ、このようなポイントに注目して、いい不動産投資会社を見つけてくださいね。
ポン
【不動産投資会社を選ぶポイント】
- それぞれの顧客に適した物件を紹介してくれるか
- リスクやデメリットも丁寧に説明してくれるか
- 購入、管理、売却まで一貫して対応してくれるか
- 豊富な実績があるか
- 担当者は信頼できるか
- 運用中のサポートが充実しているか
まとめ
不動産投資は長期的に運用することでメリットを実感することが出来ます。高利回りや節税、売却益など短期的な利益を目的とした目線ではなく、リスクを抑えて長期的に安定した収入が得られる可能性が高い物件や管理会社を選ぶことが望ましいです。
私がおすすめする不動産投資会社に併せて、不動産投資を行ううえで必要な知識、不動産投資会社を選ぶときのポイントも紹介してきましたがいかがでしたか?皆さんの参考になっていれば幸いです。
不動産投資は、ほかの投資に比べてもシンプルで、基本的な知識があればどなたでもできてしまいます。だからといって、不動産投資を1人で行うのはリスクが大きすぎるので、ぜひ不動産投資会社に相談してみてくださいね。